『「イタい女」を学ぶのに良い事例』

全く似合わないキラキラ光るデコレーションが付いた、
ショッキングピンクのブラウスを着ていたり、

20代が買う洋服ブランドの
安くて短い丈のコートやスカートをまとっている
中高年の女性を見るとギョッとする。

時たま「イタい」と思われる
女性を街中で見ることがあると、
目が釘付けになる。

なぜイタくなるのか。
その原因がなんなのか、

自分を戒める意味でも、
チェックしたりする。

服装だけでなく、
文章においてもそうだ。

文章でも、
「イタい」と思う節の
どこが、何がイタいのか。

まさにそのイタさを学べる
良い事例となる文章があった。

今日結審がついた、木嶋死刑囚(42才)だ。
(上告が棄却されたらしいので、
死刑囚って言っていいのよね?)

ネットの結婚紹介サイトで
知り合った3人の男性を
殺害した罪で死刑が確定した。

彼女が綴る”拘置所日記”なるブログが、
livedoorで綴られている。

私がにわかリサーチした情報だが、
勾留されてから、8年の年月かかって、
本日(5/10)、やっと結審がついたということだ。

つまり30代半ばの頃に、
80歳、53歳、41歳の男性と交際し、
殺害したとということだ。

男性はぼっちやり系が好きだと聞くが、
このぼっちゃりの範疇に木嶋被告が
入るか否かは不明だが、

この事件がニュースに出まくった時期は、
ネット上では、木嶋被告はブズだデブだと
言われていた。

そんな評判があっても、
彼女は2審のあとに、獄中結婚するなど、

彼女の『自分をストライクゾーンとする人を
虜にする力』は衰えていない。

彼女の勾留日記なる
ブログを読むと、
ある意味、感嘆する。

勾留されていても、
面会に来る男性から、
「ビックリした~。キスされるかと思った。」
とか、勾留されているのに、
差し入れのどこどこのクッキーがどうの、
デリシャスソースがどうのと、

彼女が逮捕前に綴っていた、
自分、いい女風、
自分、姫風生活、
が綴られていたブログのフインキは
健在だった。

今、『書く技術』の講座の講師をさせて
頂いているが、

自分を見せていく時には、
その方法に、セルフブランディング力なるものが、
必然的に必要となる。

そんなことを人に伝えていると、
この木嶋被告の一貫したキャラは、
ある意味大したもんだと思う。

人から好かれるとか、
共感されるとか、
一切関係ない、
自分を中心に全てを捉える目。

これを”キャラ的に”でいうと
見事に確立している。

勾留されても尚、
“私の周りにいる男の人たちは、
Ralph Lorenのポロシャツを着ている”
など、

この文章ひとつ取っても、
いろんなプチ自慢が潜んでいる。

1. 私の周りには男性が複数存在している。
2. Ralph Lorenのポロシャツを着るからには、
そんなダサくない男性たち
3. 拘置所でも面会にくる男性が複数いる。

この「イタさ」はお見事だ。

いろんな意味で、
いいお手本になるこの木嶋死刑囚のブログ。

これからブログが更新されるか不明だが、
イヤだイヤだと思っても、

ツッコミどころ満載で、
ついつい読んでしまう彼女の文章。

ここまで徹底して確立されているキャラの、
“共感されない文章”とは、
こういうものだ。

ということが
学べる教材となる。

殺人は絶対にいけない。

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