『情報の「提供の仕方」と「受け取り方」と「思い込み」と「機転」の相関について(Vol.2)』

週末の後。

通行量の多い車道で、
呑気に寝ている酔っ払いの
背広姿の中年男性と
かかわってしまった。
詳しくはこちら。

警官が来るまで
数分だろう。

そんなに長くならない
と思った。

と思っていた。

そこへ、歩道の反対側に、
チャリに乗った1人の警官が、
こちらに来るのが目に入ったのだ。

警官は、丁度横断歩道の信号が
青になったので、

私が立っている歩道側へ
向かって、渡ってくる。

私は、その警官に向かって、
大きく手を手を挙げる。

横断歩道を渡って
私側に向かって来ている
警官に向かい、

車道で寝ている男性を指差し、
「あれ!」
と合図した。

これで、私はお役目ご免。

あのホットサンドが食べられる。

心がほっこりした。

のはずだった。

と思っていた。

がなんと!!
その警官は、
私を一瞥して、

そのまま、
私の横を通り過ぎ、

交差点を通過して
行ってしまった。

しばらくじっーーーっと、
ジリジリシと容赦なく照り付ける
太陽の陽を体に受けながら、

待つ。

待つ。

待つ。

って、待っても来ねーーーーー!!!

一体何なんだ・・・。

こんな待ってるくらいなら、
私が、近所の交番に駆けつけたほうが、
早かったんでないか!?

そんなことを考えていたら、

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

私の正面向こうの
横断歩道を渡った先に、
1人の警官が
チャリに乗ってやってきた。

フラフラとゆっくりやってきた
と思ったら、横断歩道が、
信号待ちになった。

片足をペダルに、
片足を地べたに付き、
両手はハンドルを握っている。

その雰囲気は、
とにかく、リラックスしている感じだ。

110番までして呼んでいるのに。

自分で道路に寝てしまうまで
深酒をする、自虐行為の何ものでもない
アホの沙汰のこの中年のおっさんのことだ。

そりゃ~同情心すらも
湧かないかもしれない。
それもわかる。

でももしやすると、
車にひかれてぺっちゃんこに
なってしまうんだよ!?
このおっさん。

あーそれなのに。
なんなんだそのリラックス感はーーー!!!

あたしゃ、メラニン生成、
日焼け覚悟で日傘持たず、

出来たばかりの楽しみにしていた
ホットサンドをクーラーギンギンに
冷えた店内のテーブルに
置いてきてんだよ~。

きっと戻ったら、
ホットサンドじゃなくなって、
普通のサンドになっとるよ、あれ。

なのに、なのに、
あーた、なんなん。
そのやる気のなさはーーーー!!!

と叫びたい気持ち満々の時、
その警官は、

腕を真っすぐに伸ばして、
道路に寝ている中年のおっさんを
指さした。

そうだよ。
知ってるよ。

あーたが指ささずとも、
あたしが発見して通報してんだから。

今更、あーたに指さして、
居場所を教えてもらわなくとも、
知ってらーーー。

私は横断歩道の反対側の歩道にいる
指さしている警官に向かって、
うんうん。と頷いて、
私も道路に寝ているおっさんを指さした。

なんなんこれ。
んなことを思っていると、

キッキキキッーーーーーーーー!!!

と、自転車の錆びついた
急ブレーキの音が私の背後から
襲ってきた。

思わず首をすくめた私が振り返ると、
そこには、先程、私の横を
一度目が合ったにもかかわらず、

通過して、どっか行ってしまった
あの警官だった。

戻ってきやがった。
あいつだ!

めちゃ汗かいとる。

そりゃそうだ。
この酷暑だし。

随分時間経ってるし。

今、信号待ちしている警官は、
その汗だくの警官に、
指さして、酔っ払いのおっさんの
存在を伝えていたのだ。

汗だく警官は、
自転車を止めて、

道路に寝ているそのおっさんの元に
駆け寄った。

ほどなく信号が青になり、
横断歩道の先にいた警官は、
チャリに乗ったまま、
こちらにやってきて、
チャリ止めて、そのおっさんに
声をかけにいった。

おいっ。

私は不要か!?

2人の警官は、
私に一声もかけない。

その酔っ払いのおっさんに
「立ってください~! ひかれますよー」

私が何度、そのおっさんに
かけたかわからん
そのセンテンスを言っている。

私はじっーーーーっと、
バカのひとつ覚えのように立っていた。

なんなん。

さっき私を一瞥して、
そのままどつか行って
随分経ってから、
舞い戻ってきた警官は、
私の横に止めてある自転車に戻ってきた。

でも、私に一声もかけない。

「あのすみません。私通報して、
ずっとここで待ってたんですが」

そうその警官にいうと、
「あっはい。」
という。

はいじゃないよ。

「あなた、さっき私と目が合ったのに、
行っちゃいましたよね!?」

こくんと頷いた。

「わざわざ◎◎コーヒー店の真ん前って伝えてあって、
なんで行っちゃうの!?」

と言ったら、その警官は、

「△△ビルって聞いたんです。」

って、その◎◎コーヒー屋のビルだ。

「このビルじゃん。」
私は、むっとして言うと、

「向こうに入口があると思った
からあっち行ったんです。」

ビルの裏の道へ行ったらしい。
表の裏は裏で、裏の表はここだ。

「はっ!? ◎◎コーヒー店の前って言ったら
こっちでしょ?」

そういうと、
その警官は、ビル名しか
聞いていないというのだ。

えええぇーーーー!?

その警官の顔を見ていたら、
怒りよりも、悲しくなった。

つづく

本当は続くつもりはなかったが、
これも長くなってしまった・・。

 

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