電車内の3人の新入社員くんたちの会話
電車の中で、
今年4月から新社会人となったと思われる
スーツにまだ着られてる感がありありの
男子3人の会話が耳に入ってきました。
1人の男子が他の2人の会話に入らず、
本を熱心に読んでいました。
2人の男子は、
あの先輩はどうとか、
この人はどうとか、
社内の先輩について、
談義していました。
会話に入ってこず、
一心に本を読む男子に、
もう一人の男子が、
「何読んでるの?」
と聞きました。
私も気になって、
見ると、
「決算書がスラスラわかる、
財務3表一体理解法」(朝日新書)
でした。
「なんでそんなもの読んでんの?」
不思議そうに半笑いで、も一人の男子が聞きました。
どうも3人は、まだ配属先が決まってない
研修中のようなんですが、
別に経理への配属希望とかでは
ないようです。
「これを読んでおくといいと、
先輩に言われたから」と
本を読んでいたボク。
実はこの本。
私も持っておりますし、
読みました。
でも、大学院に入った時に
読んだ本です。
年齢からするとはるかに私より若い彼は、
大卒早々で、とっとと読んでいる
ということになります。
この本は、ロングセラーの本で、
簿記を勉強していなくとも、
会計を知るのにいいと言われてる
本で有名なんだそうです。
私は、院の同じ専攻の友人から
この本のことを聞きました。
その友人も、新入社員の時に
先輩から読むように言われ、
読んだ本らしいです。
ちなみにこの彼は、
花形の海外駐在に旅立っていきました。
人に薦められたことを
実行に移すか否か。その後の違いは?
電車の中のボクも、
先輩に言われて読んでいたんですね。
でも他の2人は、その本に興味を
持った反応は全くしませんでした。
その本を読んでいる彼を
かえって茶化すような言葉を投げていました。
がしかし。
この本。
会社に勤めていたら、
自分の会社の決算書を見た時に、
会社の現状を把握できる力が
あるか否かって、
大きな違いになってきません?
儲かっているのか、
儲かっていないのか。
将来どんなことが想像されるのか。
必要な力は何になって、
強化したい弱点はなんなのか。
PL、BSを見て、
これをざっくりでも
自分で理解できる人なのか、
できない人なのかって・・・
これって、起こす行動の内容に
差が出てきますよね。
決算書を読み解く力があるというのは、
会社の実態を俯瞰して見る力があると
いうことになります。
また、彼の凄いのは、
先輩に言われてすぐに購入して、
読んでいるところですよね。
すぐに行動できる人なのか
それとも、思ってはいるんだけど、
実行にほとんど移せない人なのか。
これって、相当違いますよね。
私だって、なかなか行動に移せない時は、
行動している人に会ったり、
あえて人と約束して、
自分に実行させるようにしたりします。
人に薦められることを
やってみたら損することもあります。
そうでもなかったとか・・・。
でも、やってみて、
そうでもない。という結果を
得られることは、
やったことがないと分からないですよね。
またやってみても、そうでもなかったという
経験を積んでいくことが増えれば、
人がいいという情報を
やみくもに吞み込んでしまうのではなく、
なんとなく、これはいいな。とか。
これはそうでもないなとか、
その良し悪しの判断も
段々分かってくる時がきます。
あの3人の新入社員くんたちの、
10年後、20年後にどう違ってくるのか。
定点観測したい衝動にかられました。
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