「Don’t push !!!」
あまりに執拗で、
厚顔無程恥っぷりハンパない
ド押してくる行為に
アッたまに来て言い放った私の一言。
周りにいる電車内の人々が
瞬時に私を見たように感じました。
でも周囲から注目される羞恥心と、
図々しい行動を公共の場で
横柄に取る態度に対する怒りの感情とでは、
後者のほうが断然抱く感度は高いわけです。
「Don’t push !!!」
私が言った一言に、
今の時代に見たことのない
自分の腹の上に斜め掛けしている
巾着型の皮の鞄で押してくる女は、
「何!? このおばさん!!!
狂ってる!!!」
と言うのです。
また、”おばさん”だけ日本語です。
「狂ってないわ。」
と普通のトーンで英語で返すと、
あっ、ちなみに以降、
私と彼女の会話は、
「おばさん」以外は
英語での会話です。
その女は、明らかにプンプンの
いっちゃってる顔をしていました。
それから、興奮して、
スラングの汚い言葉を
並べ連ねて口にしています。
見事なスラング語のオンパレード。
「おしりの穴」とか、
「ボーシェット」とか、
「クソ野郎」とか、
「ビッチ」とか、
まぁスラスラと出てくる出てくる。
「汚い言葉、大きな声で言わないで」
と私はトーンを変えず言い返しました。
したら、更に彼女の口から、
更に興奮して「シット」と「ビッチ」の
連呼が止まりません。
「お前がビッチじゃ」
と私は彼女に振り返り、
今までで一番強い語気で言いました。
すると彼女は、悔しいよーー感情を
体から放出しながら、高笑いで
こう言いました。
「何、言ってんの
このおばさん!!!」
とまた”おばさん”だけ、日本語でいうので、
「おばさん、おばさん、うるさいよ」
と私が言うと、
また、私に汚い言葉の連呼です。
「あなたもおばさん」
と、お疲れさん! みたいな軽いトーンで
私は言いました。
だって、公共の場で、
自分のことだけ考えて、
感情をむき出しにしていること自体、
思い込みが激しく、クレームを言う
いわゆる昔から言う”おばさん”の
気質そのものでしたからね。
すると、彼女は「あなたもおばさん」発言に、
キーーーー!!!となった顔をして、
「I’m niteen
years old !」
と、まるで中学1年生の英語の教科書に
出てくるようなフレーズを
仁王立ちにしたまま
大声でしかもワンワード、ワンワード
空気を切るように語気を強くして
私に言うのです。
私は思わず吹き出して
しまいました。
ちなみに彼女は、アジア系の子。
四角いフェイスラインで、
目は一重。
ちょっと乾燥感のあるウェーブの
ロングヘアー。
ブルーのストライプの
フェミニンな膨らみの袖の、
両肩が出てフリフリが付いている
ブラウスを着たいでたちです。
そして、体の全面に斜め掛けした
黄土色の巾着型のどでかい
パンパンのバック。
連れの男性は、赤毛に近い
茶色の髪の小柄な白人系の外人です。
私の近く立っている彼女の隣に
彼はつり革にぶる下がるように
立っていました。
彼女はしきりに彼に
このババアなんなのよと
実況中継のように話しかけています。
「I’m niteen years old !!!」
このまるで19才を自慢するかのような、
彼女の発言と、表情に、
つい吹き出してしまった私。
ウケる。
この子は本当に19才であること自慢して
そんなことを仁王立ちにして、
体中からエネルギーを発して言うのです。
若さが最高の価値だと言わんばかりに。
子供が、
「私、これできるもん!」
と怒っているような表情に、
私は、
「へ~ 19才なんだ~。
見えないね。
40才かと思った。」
と咄嗟に言いそうになりましたが、
19才の女子相手に、
おばちゃんは、大人気ない態度を
とっちゃいかん。
火に油をそそぐことになるなと思って、
ぐっと笑いを抑えながら呑み込みました。
でもこう言い返しました。
「あんたも歳取るのよ」
私が言った途端、
彼女は怒りとバカにした半笑いの表情で、
「は~? あなた
英語話せないの~? 」
と言った後、
私が言った言葉を復唱して、
「何言ってんのこのクソ女」
と再び言い笑いました。
私は言ったセリフは、
「あなたも歳を取る」
というのを、
「You become to be old, too」
と言ったのです。
そしたら彼女はこのフレーズを
復唱して、高々に笑いました。
そして「あなた英語せないの?」
攻撃をしてきたわけです。
私はスカサズ、
「あなた日本語
話せないの? ハ~ン?」
と英語で言ったら、
彼女は自分の隣にいる連れの男に、
この女アホだとか、狂ってるだの、
子供が親に告げ口するかのように、
怒り心頭に話しかけてます。
それに対し男性は小さい声で、
何やら英語で彼女の耳元に口を近づけて、
話し続けてます。
そうこうしているうちに
渋谷駅に着きました。
して彼女とその男は、
降りていきました。
降り際、汚い言葉と、
汚いジェスチャーを手で
ポーズを取ってやろうかと
思いましたが、止めました。
私にビッチを言い放って下車していく
その19才の女の子に対し、
私は何もリアクションせず、
何ごともなかったかのように、
再び電車の扉のガラスから、
外を眺めました。
今の一連のやりとりを
見ていた人は、
まだ私の周りにいるのか、
降りたのか、
全くわかりませんでしたが、
私は、平然として善良なイチ乗車客として、
電車が発車するのを待ちました。
「は~」
ちょっとため息が出ました。
「へ~ 19才なんだ~。
見えないね~。
40才かと思った~。」
ってやっぱり言ってやれば、
良かったなぁぁぁ。
したら彼女はどんな反応するだろう~。
面白かったのに失敗したなぁぁぁぁ。
なんて考てました。
それから、時間がワープしたかのように、
あっと言う間に家の最寄りの駅に着きました。
会話を反芻してるいと、
あー言えばよかった、
こー言えばよかった、
と後悔にも似た気持ちと、
不愉快な気持ちがぐるぐるに
頭を支配します。
あんな子供相手に
私も大人気なかったかなぁぁ。
なんて思うも、
よけても押してくる、
一度こちらもやめてという意味で、
よけたり押し返したりしていたのに、
私の鞄が持ち上げられて
宙に浮いてしまったことを考えれば
やっぱりあの子は、譲りあわず、
自分の態勢を絶対変えなかった
強情さを思い出すと、
やっぱり私は、言ってもよかったんだと
自分を納得させます。
しかし。
喧嘩両成敗とはよう言ったもので、
いくら自分が正義を主張しようとも、
こういうやりとりは、後味が悪いもんですな。
そして、帰宅してから料理する気も失せて、
いつも人が何人も並んでいるラーメン屋の軒先に、
人が1人しか並んでないので、
つけ麺食べて帰りました。
でもつけ麺が運ばれてくる
5分くらいの時間の間に、
「あなたも歳を取る」
というフレーズは、
何が正解だったのか、
ネット検索しまくっていた私です。
最終ようわかりませんでした。
麺の量を小にすればよかったと
(※ちなみに麺の量は普通盛り)
食べている途中で、
全然減らない麺を法張りながら、
再びため息。
食べ終わって店を出た時には、
これまた後悔の腹いっぱいさ加減に
なった満腹腹を手で叩きながら、
これから、喧嘩しても
言いたいことがスラスラ出てくるように、
英語を勉強しよう~っと、
決意しながら帰った夜でした。
じゃんじゃん。
おしまいだす。(笑)
つなみに英語が話せる方。
正解教えて下さい~。
なんとま〜〜現実はドラマ以上ですね〜〜
お疲れ様でした〜
コメント頂いていたのにすみません!!!