自分の理想とする好きな男性の要素と、彼との比較は?
本日は、最終回のその4でございます。
突然、Lineで「あなたに恋愛感情を持てない」との一文で
3年~4年の間、男女の営みを致すことは致し、
逢瀬を重ねてきた男女の男の方が、
女に別れを告げた話しから、
彼女が仕事も手に付かない状態で、
ホテルのラウンジで、泣きはらした顔で、
私と相対し、カウンセリングをしている時の話しです。
彼女に、
1.彼の好きなところ
2.彼の嫌いなところ
3.自分の理想とする好きな男性の要素
4.自分の嫌いな男性の要素
を書いていってもらったら、
スムースにスラスラ書けて、何個も項目が挙がったのが、
1.彼の好きなところ、
4.自分の嫌いな男性の要素
でした。
んで、考えに考えてやっと書き連ねたのが、
2.彼の嫌いなところ
3.自分の理想とする好きな男性の要素
でした。
おおよそ、書き出して貰ったあとに、
書き出した「彼の好きなところ」
の箇条書きについて、
具体的に実際にあった、
小さいことでもいいから
行動エピソードを語って貰うよう
お願いしました。
彼女は、
「えー!? えー!?」
とかなり考えてから
その事例を挙げてくれました。
ご飯を一緒に食べる時、
彼は、二人で食べるものを
自分でメニューを決めて、
注文してくれた。
突然の連絡だったけど、
彼が会える日は連絡をくれた。
等々、ポツリポツリと
挙げてくれた、
彼のいいところを聞きながら、
私はある矛盾に気が付きました。
でも、それから程なく、
彼女自身が
「あれ!?」
「あれ!? あれ!?」
「やだっ!?」
彼女は、今自分が書き連ねた、
ノートをガン見して、
呆然としていました。
そうです。
自分でも気が付いたのです。
彼女が彼の好きなところだと
思って挙げた項目は、
「4.自分の嫌いな男性の要素」
に、限りなく近かったのです。
えっ!? 好きだと思っていた彼が、
実は嫌いなタイプだった!?
彼が頼りがいのあるところが好きと
挙げていたポイントは、
なんでもこちらに相談しないで、
自分で決めてしまう
彼女が嫌いな男性像と同じだったり、
彼が、強引なところが好きだと
思っていたけど、
実はそういうのが、
自分は嫌いで、
決める前に、
相談してほしいし、
一言聞いてほしいと思ってること。
彼のここが好きと思っていた
ところが、
真逆で、
なんと
彼女が嫌いなタイプだったのです。
彼女は、
「えー えー?」
と彼女はノートから
目が釘付けになりながら、
深く、ソファーに体を預けました。
でここで、疑問に思う訳です。
「なんで
彼が好きなんだ!?」
彼女は、呆然としています。
好きだと思っていた、
いや、好きだと思い込んでいた
彼の部分は、
実は彼女が
嫌いなタイプの男性だったという事実。
「なんで彼が好きなんだと思う?」
「え~!? やだ~!?
なんでだろう~!?」
と彼女。
「理由、言ってもいい?」
私は、彼女に静かに言いました。
なぜ彼女が彼を好きだと思っていた
いや、思い込んでいたのか!?
「え~!? 言って言って~!」
彼女は、再びソファーから
体を乗り出し、
私に視線を固定しました。
彼女がこの恋愛を
スタートさせた時から、
私は気が付いていました。
彼女は、精一杯彼に合わせて、
彼の意向の通りの態度を取り、
彼の気まぐれに、
彼女は、
最大限に合わせてきました。
どんな理不尽でも、
彼女は、惚れた弱みとして、
彼に合わせてきたのです。
約4年間です。
「〇〇ちゃんはね、
彼のことが好きなんじゃなくて、
彼が、あの有名な場所の
有名なお店の
オーナーだから
好きだと思い込んで
いたんだよね。」
私のこの言葉が
終わるか終わらないかの
タイミングに、
重ねるように、
彼女は、
「そうだ! 」
と言いました。
そして再び、
ソファーの中に
全身を預けました。
「やだっ! そうだ。
私そうだよ。
それだっ!!! 」
なんと理解が早いのでしょうか。
これは、
この4年もの間、
頑張ってきた彼女は、
ノートに書きだしたことによって、
自分がなんで
こんなやつを
好きなんだろうと
疑問を抱くきっかけを
得ることができたのです。
その疑問の正解は、
簡単に得られたのです。
「呪縛」からの解放
恋はある意味、執着であり、
呪縛です。
この人!!!
と思えるには、
いろんな要素がありますが、
彼女は、
自分の描いた将来に見合った
条件を持つ彼が、
自分の絶対のパートナーだと
思い込んでいたのです。
呪縛です。
この呪縛からの解放に、
4年もかかってしまったのです。
どんな彼の嫌いな部分も、
理不尽な部分も、
この人しかいないという呪縛に
とらわれて、
全く持って身動きができなく
なってしまったのです。
彼への執着を止めて、
何股をかけるくらい、
他にも見たほうがいいよ、
と何度伝えても、
やはり彼女は彼が好きで、
諦められませんでした。
全ては自分で気がつくしかない
この恋が始まった4年前。
彼女が懸命に、
彼にコンタクトを取って、
うまくコミニケーションが
取れないのに、
彼女が彼に歩みに歩み寄って、
奮闘していた時。
私は、彼女に
彼が好きなんではなく、
彼のバックグラウンドが
好きなだけなんじゃないかと
伝えたことがありました。
なぜなら、
彼女が幸せに見えなかったからです。
プライドを全て捨てて、
彼に合わせていた彼女は、
全然幸せに見えなかったからです。
それから何度か、
貴女に伝えたことがありましたが、
彼女は、全く覚えてませんでした。
彼だけでなく、
何股もかけるくらい、
他にも見たほうがいいと
伝えても、
彼女の心には、
こちらの言葉は
届きませんでした。
原因は、
とても彼が好き!
理想の人に会った!
この人だ!!!
と彼女が思い込んでいたから、
私の言葉は、彼女の耳に
届かなかったのです。
今回、
こうやって、
ノートに書きだして
みることによって、
自分で分析をしてみて、
初めて気が付くことが
できたのです。
呪縛が解けた後の、
変わり映えの速さと言ったら
するとどうでしょう。
本日、待ち合わせした時に
会った彼女と、
今の彼女が、
同じ人と思えないほど、
彼女の目は、
生きた人に戻ったのです。
「そうだわ~。よしこちゃん~。
そうよそうよ~。
私、あの人が好きだったんじゃなくて、
あの人のお店と、
お店を経営していく将来の
生活に惚れてたんだわ~」
とニヤリと笑った顔で言うのです。
それから、彼女は憑きものが
落ちたかのようになり、
違う人になっていました。
私のほうがびっくりです。
私たちは、そのホテルのラウンジを
出ました。
彼女は、びっくりするくらい
すっきりしてました。
これから、
ホットヨガに行ってくる。
とまで。
それからの彼女は、
仕事にも行けるようになり、
電話してその後の様子を聞いたら、
「いや~びっくりするくらい、
ほんと憑きものが落ちたみたい。
怖いね~呪縛~(笑)」
とケラケラ笑っていたのです。
現在も、いろんな呑み会に
顔を出して、
いい人がいないか、
機を伺ってがんばっています。
こじれた恋はただの執着、
呪縛です。
本当にいい恋愛は、
自分が
「愛されている」
って思えるかです。
愛されていると
思っていいのは、
彼が、自分に
思いやりをもって
くれている言動が
あるかどうかです。
一方的に尽くしてしまったり、
我慢したり、
打算があれば、
必ず、その恋愛に限界がきます。
大切な人へは、
見返りを望まない愛もあります。
とても大事です。
でも、自分が
「愛されている」
と思えることがなければ、
遅かれ早かれそのひずみは、
疲弊し、確実にこちらが
苦しみます。
私が20代の頃、
亡くなった祖母が
言ってくれた言葉で、
「よしこちゃんを
愛してくれる人と
結婚しなさいよ」
当時の私は、
当然じゃん。
と思っていましたが、
今はこのことが
とても大切なことが
分かります。
妙齢になると、
「この恋を成就させたい。
させなきゃ。」
という気持ちが、
無意識に支配して、
愛されていることを
感じられない相手を、
運命の人と思い込んで、
頑張ってしまう人を
多く見ます。
気持ちはすごくわかります。
でも、ここだけは、大事にして
ほしいです。
女性は、
子供を産むという
リミットのあることが
シビアに現実としてあるので、
流暢なことを言ってられない
時がありますが、
そんな時こそ、
「呪縛」に捕らわれていないか、
彼に「執着」しているだけ
ではないかを、
確認してみてほしいと思います。
愛されていると思った、
彼であっても、
夫になっても、
人間、月日が経てば、
思いやることを
努力しなければ、
続けていけない
人間同士の共同帯になるわけですから。
結婚する前に
少しでも愛されているって、
思いやりを持てる人でないと、
なかなか大変な未来が見えて
しまいそうですからね。
って、まあ、
こんなこと言ってる
私も、呪縛からなかなか解けない
恋を経験しました。
それは、年齢が上がれば
あがるほど、
その呪縛力は、
とんでもなく強固なものあることを
経験したから、
こんなこと言ってんですけどね。
つか、
呪縛が解かれないまま、
一回くらい
結婚してみても、
良かったかもという
意見もありますが(笑)
お後がよろしいようで。
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