2012.4月から連載した
『独中女の心の叫びを
聞いてくれ』リライトです vol.19
↓ 2012年のネットニュースで始まります。
昨今の状況と 辻褄が合わねぇぇぇと、
考えてしまいますが。。。
今となっては、もうよござんすね。
↓
ネットニュースで、
『相手が結婚を意識したら“切る”福山雅治』
という見出しに迷わずクリックする。
今まで付き合った女性も
結婚を相手が意識し出したら
彼から距離を置くというのだ。
これは芸能ニュースなので
真実の程は定かではないが、
まるで悪人のような書き方が
されているニュースに疑問を抱く。
考えるにあれだけの爽やか
二枚目で名声も人気もある
四十路過ぎのイケてる男が
なぜ結婚する必要があるのか。
そう思うのは私だけだろうか。
あのルックスと才能に
加えユーモアがある42才の
独身の男となると、
モテるのが当たり前。
結婚したいと思う
女性は星の数程いる。
が、そんな男を手中に
入れようとなどとする輩は
おこがましいではないか。
このまま独中男としていて
くれていたほうが誰かのものに
なってるよりは遥かに
見ているこちらとしては楽しい。
とかなんとか言って、
誠に自分勝手なファンの
1人としての言い分だが。
さて。自分が福山雅治とデートを
初めてする時のことを想像して
みてほしい。
嫌いなものはないかと事前に聞かれ、
彼の行きつけの洒落たレストランで、
メニューの中から、
オススメなんか教えてくれて、
「これでいい?」
なんて、チョイスして頂いたら、
それでいい!
それ頂きます!
てな感じで、彼が美味しいと
思うものを一緒に食べるという
行為自体が楽しいではないか。
そりゃあ、エスコートはお手のもので
面白い話題の糸口を見つけてくれて、
挙句の果てに彼の家でポロロン
なんてギターなんてひと弾きでも
されたら腰が砕ける・・・
なんて想像できる。
想像はタダだもんね。
さて、この想像内でのデートの模様。
女性はとかくこんなデートを
無意識に求めてしまうところは
ないだろうか。
このデートの相手が実在の独中男と
ならどうなるだろうか。
本日の独中女さんの登場です!
通販関連の会社に勤める独中女の
三上浩子さん(仮名)46歳が
出会い系サイトで
知り合った男性47歳との初デートの
模様を紹介しよう。
彼女は転職して4年目。
社内は老いも若きも
既婚者ばかり。
彼は美容関係の仕事をしており
職場もお客様も女性が多い職場にいる。
にもかかわらずまだ一度も
結婚したことがないという。
定休日が不定なので、
今までなかなか彼女との距離を
縮められなかったという
彼の言い分を信じた。
1カ月程、毎日メールでやりとりをする。
彼が長電話が苦手ということだったので
彼女もそれに合わせてメールで終始した。
2人の趣味と嗜好が合った。
お酒があまり飲めずスィーツが大好き
だというところ。
そして映画観賞。
休みが不定な彼は休日が
友人とも合わず、
もっぱら1人で
映画館へ行くことが
習慣になっているという。
彼女も無類の映画好き。
このことで話が盛り上がり、
いざ初めて会うデートの日となった。
写真は事前に送り合っていたが、
彼の印象は可もなく不可もなくだった。
47歳にしてはとても
若く見えてお洒落なのは、
きっと美容関係の仕事を
しているからだろう。
銀座の老舗の
高級スィーツがある店で
食事をすることに。
オーダーする時に驚いた。
彼は注文する時、
彼女に何がいいかも尋ねないまま
全て注文したのだ。
彼女は彼が注文したもので
ないものが食べたかった。
仮に「これはこの店で1位2位で美味しく
人気があるものだから食べてみようよ」
という理由があったり、
彼が「何が食べたいものはある?
僕に注文を任せてもらってもいい?」と
最低でもこちらに聞いてくれたら
印象は全く違ったであろう。
彼女は目をしばしばさせながらも
気を取り直して「きっと美味しいものを
選んでくれたんだ」と思うようにした。
皿がいくつも運ばれてきた。
彼女はゆっくりと自分の前に
置かれたものを食べていた。
すると彼はシェアして食べる為に
注文したものたちをペロッと
自分1人で食べてしまったのだ。
2つしか皿に乗っていない
ミートクロケットまで彼が完食!!!
2つしかない物を
1個は一緒に来ている人と
シェアして普通食べないか?!
衝撃だった。
心が氷点下まで温度が下がった時、
デザートが運ばれてきた。
自分が食べたっかのは違う
フルーツが乗ったものだったが、
彼が注文した彼が
指図して自分の前に
置かれたものを食べ始めた。
目の前で彼は話しも
そっちのけで食べることに
集中していた。
「食べることに真剣な人なんだ。」と
思い込み、彼女はゆっくりと
スィーツを食べていた。
彼の視線を感じた。
私の食べているスィーツに。
見ると彼は早々に
自分のデザートは平らげた後だった。
「少し食べますか?」躊躇したが
視線に負けて聞いてあげると嬉しそうに頷き、
彼は器を自分の前に引き寄せた。
彼女は窓の外を眺めた。
そして目をテーブルに戻して
思わず声が出そうになった。
彼は私の差し出したスィーツの
大半を平らげていたのだ。
後で食べようと思っていたフルーツも
やつが平らげていた!
全身に重力の重さをずっしりと感じた。
この世の重力がこんなに重いと
感じたことはないほど落胆し力が抜けた。
コーヒーを飲みながら、
彼は上機嫌で何やらスィーツの話しを
しているが、ちゃんちゃらばかばかしくて
ほとんど聞いていられなかった。
お勘定の時、まさかこれで割り勘なら
訴えてやると思ったが、
彼が全額支払った。
「次の時は奢って貰おうかなぁ」と彼。
「ばかやろう。次がある訳ねぇ~だろう。」
彼女は心の中で叫んでいた。
2軒目に美味しいチョコドリンクが
飲めるカフェへ行こうと誘われたが、
彼女は断って逃げるように彼と別れて
家路についた。
彼がたくさんの女性に囲まれている
にも関わらず、どの女性からも手を
付けられていない独身でいた状況に、
今日の初デートの2時間程で
たちまち合点がいった。
彼女は自分が間違っているのか
一度は省みてみたそうだ。
だが、こんな人は同僚で飲みに行った時にも
見たことがない。
「なぜ普通の人に出会えないのかしら。
別に高望みしている訳じゃないんだけどね・・・」
彼女は今回のことでもう一生
パートナーと出会わないのではと
希望を見いだせなくなったと
言っていた。
今の最も「普通」であることが
希少価値を持つ時代になった。
①普通にコミュニケーションが取れて、
➁普通に稼いで、
③普通に相手に配慮できる人。
実はこれこそが難関極まりないものに
なっていると思うのは
私だけではないと思う。
自分が教育して
相手を変えていくという手もある。
だが人間が既に完成している
大人を変えるのは並大抵ではない。
そこまでの愛情を相手に
抱ければまた別だが、
抱く前にご遠慮させて頂くほうが
多いのではないか。
我々独中女もまたしかり。
普通こうなのでは?
と思う点を極力捨て、
最低前述の相手に望む「普通」と思う
3点のうちひとつだけでも
クリアできればと他のNG部分に
なんとか目をつぶっていくという
スタンスでいくしかない。
その譲れない点を
自分で明確にすることは
大事かもしれない。
がしかし、どう考えもヘンだと思う奴は、
とっととおさらばして、次の出会い向かおう。
見たこともない知らない人を
求めて行くよりも、
今まで出会った人の中からでも違う縁と
なることもあるかもしれない。
ちなみに私はそのポイントは
ころころ変わるが、
一番はお喋りのラリーができる人。
これをクリアできれば後は頑張って
目をつぶろうと思う。
努力して。。。
これから実り多き秋が来る!
新たな分野に一歩足を踏み入れて、
大いに遊びながら出会いを得ようではないか!
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