『独中女の心の叫びを聞いてくれ』

~2012.4月から連載したコラムのリライトです~ vol.1

金なし、職なし、男なし。
悲しくもこの語呂いい口上で、自身の身の上を表現した我が三十路。

只今、四十路を滑走し続け、いつしか私は『アラフォー』と呼べるのも、
辛うじてセーフな状態の年齢になった。

どうも。先に述べた「三重なし」の生活から残念ながら未だ脱却していない、
吉本興業文化人班所属、小文字由子です。

35歳から44歳までの年代を『アラフォー』という、
テイの良い総称が造られたお陰で、その総称を隠れみのに、
この9年もの間、男女共に女性に平気で年齢を聞きたがる
日本の多くの人々の問いに、逃げ道として思いっきり使わせて貰ってきた。

アラフォーという総称でひとくくりにして頂いても、自身を振り返るに、
35歳と44歳という年齢では、それぞれの年齢で抱く、
悩みも、希望も、生態的も、全く違う。
なんと言うのだろう・・・。重さが違ってくるのだ。

昭和の香る言葉で言えば、私の年代はまさしく『中年』。

夢にも自分がその年代になるとは、想像しなかったが、
あっと言う間に、正真正銘のThe 中年の女になったのだ。

加えて、未婚と既婚でくくれば、その生活と思考も全く違ってくる。

2004年に流行語大賞を受賞した「30代、非婚、子なし」の女を
“負け犬”と定義され総称された世代が、まんまアラフォー世代になり、
今度は、未婚既婚も含めて40代女子と言っていいらしい。

それにどうこう言うつもりは全くない。
が、私は、どうあがいても皮を剥けば、自分が中年味溢れていることを、
自身の生態を見るに、気づかざるを得ない。

健気に、労を惜しまない努力をし、
アンチエイジングの極みである美魔女様たちが、
そこいらへんに登場し、同年代としても、
その執念と執着に心から敬服する気持ちすらある。

経済的観点から見ても、とてもパワーがある年齢層らしいからね。
さすがバブルを経験した、もしくはその残り香を嗅いだことのある世代である。

がね。例えば。独身40代女性で、仕事での地位も確立し、
自分でマンションなんか持って、ボーイフレンドと時々遊んだりと、
余暇も申し分なく楽しんでいる人ならそりゃあ楽しかろう。

独身のいわゆるリア充40代女子の生態は、巷の女性誌でも十分見聞できる。

が、私のように、生活の保障となる基盤も持ち合わせず、
あるかないかというただの比較から見てみると、
「ない」のカウント数が高くなる40代独身の中年女の実態は、
あまり知られていないのではないかと思っていた。

もしくは、いったいそうゆう人達はいったいどこにいるのかとも常々思っていた。

ねぇ、そこのあなた。

考えたことございません?

そこで今回、私はこの場をお借りして、
40代独身中年の女性を、『独中女』(どくちゅうおんな)とあえて呼ばせてもらい、
自身の立場も含めて、検証させて貰うことにした。

さて。ここで断っておきたいのだが、
私はジャーナリストでない。

独中女の生態をくまなくリサーチして、正確な数字としてアップしたり、
それを総評するつもりもない。
言わずもがな、んなこと、あたしにゃできない。

ましてや、私は独中女の世代を代表してとか、
女を代表してみたいな意見も言うつもりはない。

が。独中女であることは間違いないこの私が、小さくは近所、
遠くは国、そして、果てしなきは未来を想う時、
様々抱く不安や、希望、そして現実の生活の中で日々思うこと。

又は、感じた喜怒哀楽を、少々世間様の中を見渡しながら、
独中女に興味深々の「独中女探求家」として、書かせて頂ければと思う。

独中女、小文字由子の心の叫びを聞いてくれ。
よろしくお願いします。

 

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