『Lineで別れの告知~その3~』

さて、前回の続きの第3弾でございます。

少しは優雅な気分になれる、

ホテルのラウンジの

体を丸ごと包んでくれているような

クッション付きの椅子に座りながら、

私は、彼女に一冊のノートを差し出しました。

左右、両面を広げて、

1ページの真ん中にそれぞれ折り目をつけて

計4つのタイトルを書きました。

1.彼の好きなところ

2.彼の嫌いなところ

3.自分の理想とする好きな男性の要素

4.自分の嫌いな男性の要素

この各タイトルの下に、

書き込むように彼女にペンを渡しました。

彼女は、「え~っっっ!?」

と小さく声をあげながらも、

ペンを持って、書き込みを始めました。

①まず彼の好きなところから。

次々と書き込んでいます。

出てきます。出てきます。

やはり、彼のことが好きなのですからね。

別れを告げられたことを、

こんなに悲しんで、

苦しんでいるくらいなのですから。

その想いは強いと言えますし、

この書き出すスピードは、

この3~4年の間、続いた交際期間の歴史と、

情の深さを感じます。

そして②彼の嫌いなところを書いてもらいます。

彼女はブツブツ独り言を言いながら、

書いています。

でも、ペンが止まります。

好きなところは次々でてくるのに、

嫌いなところはひねり出しているようです。

①の好きなところよりも②の嫌いなところは約半分でした。

そして次に、③自分の理想とする好きな男性の要素を

書き込んでもらます。

え~!? え~!?

と言いながら、彼女は見えない何かを

見ているように、視線をクウに走らせます。

まばたきを何度もしながら、書き込んでいます。

「そういえば、理想の人ってなんだろう」

なんやかや言いながら、5~6個が精いっぱいでした。

そして、④自分の嫌いな男性の要素を挙げて貰います。

これは、ツラツラと出てきました。

キライな人の像は、おおまかはっきりしているのですね。

理想の好きな人の要素よりも、多く出てきました。

さて。

ここからの続きは、また次回に !

 

 

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