『独中女はだれと住んでて、どんな住まい?』

2012.4月から連載した
『独中女の心の叫びを聞いてくれ』のリライトです  vol.4

『単身世帯』は『家族世帯』の数を超えていた!

 

さて、今回は独中女の住まいについて考えてみたい。

まず、未婚既婚関係なく「単独世帯」(一人暮らし世帯)は
日本の一般世帯でどのくらいの割合いを占めているのか確認しよう。
下記の表をご覧あれ。

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※図-1 一般世帯の家族類型の割合の推移(平成7年~22年)
平成22年度国税調査より表(人口等基本集計結果))

「単独世帯」は、「夫婦と子供から成る世帯」を上回り
最も多い家族類型になっていた。

男女別に見てみると、
女性より男性のが単独世帯が多く、
女性は高齢者になるに連れ単独世帯が増えていく。

多くの独中男の皆さんは、
単独世帯でバランス良い食事を
ちゃんと摂れているのだろうか。。。
とお母さん的発想でふと思う。

いやいや、そんな人の心配をしているばやいでない。

ここで、独中女の住まいについての実態をご紹介しよう。

 

独身女性は、誰と住んでいるんの ?

 

まず、一人暮らしをしている人の割合は、次の表の通りである。

 

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図-2 一人暮らし世帯の割合

「第3回 独身女性(40~50代)を中心とした女性の老後設計ニーズに関する調査」
平成23年3月 財団法人年金シニアプラン総合研究機構より

1人暮らし世帯の割合は、
1年前に同じ調査と比較すると、
前回は50代後半には、大きな違いがないが、
各年代で増加していることがわかる。

そりゃそうだ。
現在20代~30代の独身女性の7割が
付き合っている彼氏がいないという
調査結果もあるわけだから、
エスカレーター式に独中女に
進出してくる人数が増え
単独世帯もおのずと増加を辿るわけである。

ちなみに、同居人がいる人の同居者の内訳を見てみよう。

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※図-3     同居人(同居人が居る人のみ、年代別)

「第3回 独身女性(40~50代)を中心とした女性の老後設計ニーズに関する調査」
平成23年3月 財団法人年金シニアプラン総合研究機構より

同居人が居る場合、親との同居が圧倒的に多い。

1人暮らしを一度してしまうと
親との同居は様々な面でなかなか難しいことも多いが、
やはり親の老いも手伝うと娘が独身ならば、
同居も必然になるのだろうか。

独身女性の住まいはどんなところ?

 

また独中女の皆さんは、
現在どのような住まいに暮らしているのだろうか。

下記の表をご覧あれ。

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図-4  現在の住まい(年代別)

「第3回 独身女性(40~50代)を中心とした女性の老後設計ニーズに関する調査」
平成23年3月 財団法人年金シニアプラン総合研究機構より

ご覧のとおり、40代の半数近くが親の持ち家に住んでいる。

賃貸はおおよそ3割~4割弱。
さらに職業の地位別で見てみると、
正社員は自分の持ち家比率が高く、
非正規社員は親の持ち家や賃貸住宅に
住む割合か高いとのこと。

素直に合点がいく。
非正規社員で自分の家を買うなので夢のまた夢だしねぇ。
勤務地に通える実家があることは様々な裏事情は
あったとしても、とてもラッキーなことになりますな。

独中女でなくとも家は生活の基盤の最も大切な砦である。
親の持ち家もなく自分が
正社員でもない独中女は遠き将来を考える時、
安住する家を考えていくのは必須ですな。

最近、元いいとも青年隊の岸田健作(33)が
ホームレス生活を書いた本を出版した。

しかし30代男子が公園に住むのと
40代女子が住むのとでは全く以て話しも違うからね。

ちなみに私は、この20年間にざっと数えただけでも
16回は引越しをしていた。
どんだけっ?!自分でも驚いた。

好きで引越ししているのは4回位だ。
その時の家の事情や、仕事関連や、
挙げると尽き内ない諸事情で引っ越しした訳だが。

久方ぶりに会う友人の開口一番は
「今はどこに住んでいるの?」が挨拶代わりだ。

男と同棲の為に引っ越す。なんて言ってみたいがそれは一度もない。
(我が家へ風呂に浸かりに来る男がいた。
毎日1時間もお湯を出しっぱなしにして浸かっている。
当然私が払うガス代と水道代はみるみると高額になり
その無神経さが嫌で別れた。)

今までの住まいを語ってみたい。
こんなところに人が住んでいるの?と思う都心のど真ん中。

いつもなら5分で駅に行けるところを
イルミネーションの時期になると
30分かかってしまうお洒落な通りの
一本裏にある木造アパート。

各部屋に洗濯機を置くことができず、
ある階に設けられたランドリールームでの
洗濯を余儀なくされる物件。

ここでは毎度下着を盗まれ
恐怖と不気味さに襲われた16階建プール付きマンション。

隣の音が全く聞こえないところがいいと
壁がコンクリートの打ちっぱなしの集合住宅へ。

すると壁は厚くとも階下の住人の屁の音がはっきりと
聞こえるという床の薄さに驚愕。

外面のカッコだけで安普請造りのデザイナーズマンション。
階下の住人はホストで、よく家に人を集めて
「そ~れ飲め飲め飲め」なんて宴会をやっていた。

警察に通報する程の騒音だった。
駅から徒歩7分で6畳とキッチンの全戸がヤロー
しか住んでないアパートの物件。

本棚3つと勉強机で布団を1人分
敷くのもやっとの部屋。

私も好意があった男が、私の家に上がりたがった。
が私は家の前でいやいやをやって押し問答をしていて
これでは埒が明かないと走って逃亡したこともあった。

また高級住宅地の三階建ての20カ所も窓がある一軒家に1人で
住んだことや、親戚の家に居候したことも、
母と住んだこともある。

が、ペットと男とは一緒に暮らしたことはないとう半生であった。

今の住まいは、地震があると「○○さ~ん!大丈夫ですか?!」
と同じ階の方が必ず安否確認しに来て下さる今まで経験したことのない
住人の結束力ある物件。

そしてきんぴら、卵焼き、筑前煮などを多く作ったから
食べてと持ってきてくれる近所の年輩の女性がいたり。

正直若い頃はこういう繋がりが少々面倒と思うこともあったが、
女ひとりこの年齢になると近所に声を掛けあえる人がいると言うのは
心強い。

有事の時は、遠くの彼氏より近くの住人である。
(←ましてや架空なら言わずもがなである)

結婚を諦めていない独中女の私は、
買うもの全てが結婚する時に邪魔になるか
ならいかが選択基準だ。

これを何年も続けてやってきたか。
架空の未来の旦那様と一緒に暮らすことを考えてだ。
準備万全であることを強くここに訴えておこう。

がしかし。先に述べた表にあるように、
これから先変わらず単独世帯として生きていくことなったら。。。

四十路を過ぎてもまだ住まいについて
考えていないというのは、
あまりに呑気ということになるのだろうか。

これからは、夫婦と子供から成る世帯より
「単独世帯」が増えることは易く予想される。
であるならば単独世帯のコミュニティが確立されて、
いろんなサービスも出てきて今までの
社会の発想も変化してくるかもしれないと思う今日この頃である。

まぁ、自分の持ち家であろうとそうでなかろうと、
チャンスが巡ってきた時、男に家に上がってもらえる部屋に
しておくことが、独中女の一番の暮らしの有事対策かもしれないね。

 

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