2012.4月から連載した
『独中女の心の叫びを聞いてくれ』のリライトです vol.10
松田聖子ちゃんが3度目の電撃結婚!
に続きたいけれど……、
今回は相手はいても
結婚までたどり着けない独中女が登場します。
聖子ちゃんが3度目の電撃結婚!!
初めてその報をネットニュースで見た時
「聖子ちゃんならあり得る!」と全く違和感無く、
驚きよりも、やったね!感満々に思ったのは
私だけだろうか。
正式発表されていないのでなんだが、
ネットニュースで見るとお相手は、
慶応大学医学部准教授の口腔外科医の男性(48)とな。
聖子ちゃんより2つ年下。
2度目の結婚相手も7才年下の歯科医。
口を大きく開けて治療して貰うシチュエーションは、
ある意味無防備な自分の姿を見せることになる。
それは、誰にでも見せる姿ではないし、
かなり自分の恥部を見せることなので、
ぐっと親近感が増すのであろうか。
にしても本当にめでたい。
再婚はビビビ婚だったが、
今回の結婚はなんと明言するのだろうか。
50才にして再々婚の入籍と発表は6月13日。
ん? 何故にこのタイミング? はたと考えた。
この発表の一週間前6月6日には聖子ちゃんの
ニューアルバム「Very Very」がリリースされ、
6月10日を皮切りの聖子ちゃんの
夏のコンサートツアーがスタートしていた。
ん~聖子ちゃんやっぱり素敵。
この時に入籍&発表というのは、
世間に話題を提供するには、
これ以上無い良いタイミングではないないか!!
さて、この『タイミング』というもの。
聖子ちゃんのとはまた違ったタイミングだが、
えらく独中女にも大切であることを
痛感する話しを聞いた。
今回登場する独中女は!?
今回はこの『タイミング』の
大切さを考えさせられるある
独中女をご紹介したい。
保険会社に勤める美智子(仮名)46才は、
東京生まれの東京育ち。
スープの冷めぬ距離に
両親が住む家の近くに1人暮らし。
彼女と初めて会った時の印象は年齢不詳。
年末年始や夏季休暇に
海外旅行へ行くのは当たり前。
週末を使ってアジア近郊に
買物やエステに行くこともしばしば。
個人年金・保険の月々の払込額は
月12万円という老後の準備も万全の、
いわゆる悠々自適な独中女である。
両親が会社を経営し
2人兄妹の長女美智子(仮名)は、
小学校より大学まで私立の女子校に通う。
女子大を卒業した後、
マスコミや広告代理店の
営業職を勤め35才の時に
現在の職に就く。
家も裕福でお金に苦労したことはなく、
自身も20代後半にマンションを購入。
都心の駅近で立地条件が良いそのマンションは
現在も人に貸し家賃収入有。
何故、現在独中女なのか。
どして独身なの?
今まで結婚の話しが無かった訳ではない。
30代で結婚直前までいった男性が2人。
それぞれ両親と会い結婚の話しを進めるも、
彼女から突然一方的に別れを告げて
しまったのだそうだ。
理由は、ある日突然体臭や鼻毛が
出ているのが嫌になってしまったり、
相手の食べ方がどうしても
耐えられなくなったり。
生理的にどうしても受け付けなくなって
しまったからだそうだ。
突然別れを告げられた男性側は
面食らうが、嫌になってしまった
のだから仕方がない。
三十路後半は特に仕事も楽しく、
あっと言う間に四十路を迎える
直前のある日。
彼はアメリカの大学を卒業し、
世界を飛び回る不動産のブローカー。
年齢は彼女より9才年下。
彼から食事の誘いがあり
お付き合いすることに。
海外での生活がほとんどで、
日本には半年に数日しか
滞在しない彼。
東京でのデートは専ら
シティホテルのスウィートルーム。
ルームサービスでドンペリを
注文する彼の愛用する車は
フェラーリ。
世界で活躍する彼の話しも面白く、
生活感覚が自分と違う彼に、
頻繁に会えなかったが
美智子は夢中になった。
そんな折、
自分と同じ年齢の
金融関係の男性と、
仕事を通じて出会う。
彼はバツイチの子供なし。
あれよあれよと美智子の
マンションで同棲となる。
生まれて初めての同棲だった。
ブローカーの男は、
世界を飛び回っていたので、
同棲していることはばれなかった。
ある時、ブローカーの
男から求婚があった。
出会ってから6年の月日が
経っていた。
彼女の心は揺れる。
が考えた末、
同棲をしていた彼を選んだ。
一緒にいて
一番自分が
自分らしくいれるから
というのが理由だった。
同棲を始めてみたけど。。。
同棲を始めて約1年が
経ったある時、
彼が会社を退職し
自分で商売を始めた。
そんな矢先、
彼の母親が亡くなり、
残された病気の父の
介護で実家九州に戻ることに。
彼が始めた仕事も
震災の影響もあり
暗礁に乗り上げ、
彼はうつ病になる。
彼は現在も時々東京に
来て美智子と会っているという。
今年47才を迎える美智子。
彼を支えて一緒に
九州に行くことも考えたが、
年老いた自身の両親も居る
こともあって躊躇(ちゅうちょ)した。
転勤で東北に住む自分の兄は、
CAだった嫁の希望する
生活レベルに合わせる為、
実家や自分にお金の
工面を申し込むほどで
あてにならないからだ。
結婚することだけが
幸せではないが、
振り返って見るに
彼女は結婚する機会が
無かった訳ではなく、
結婚に至る「タイミング」が
合わなかったのだ。
あの時こうしていたら……
なんぞ人生には愚の妄想だが、
結婚ほど絶妙なタイミングの
符合のなせることはなく、
不思議な「時」の巡り合わせが
ある気がしてならない。
現在美智子は、
結婚に対しての焦燥感は
無くなったとのこと。
だが今後の人生のパートナーは
欲しいと強く思っているという。
人生のパートナーと出会うまでは、
現在勤務している会社の
社内の人々との人間関係を
うまく切り抜け、
定年まで働く覚悟があるという。
今後も羨望の眼差しで
見守っていきたい。
密かにこのわたくしめも
電撃結婚を夢見ているが、
その兆しは一向にない。
こうなったら、
聖子ちゃんを真似て、
歯の治療に通ってみっか。
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